絵本専門士とはどんな資格?
絵本専門士は、絵本に関する深い知識と実践力を備えた「絵本のプロフェッショナル」。
子どもの発達や教育に関心のある方が、絵本を通して子どもと向き合う力を身につけるための資格です。
保育士や教員、図書館司書、読み聞かせボランティアなど、すでに子どもと関わる仕事をしている方のスキルアップとしても人気があります。
この資格は、国立青少年教育振興機構と東京大学が連携して2014年に創設。
公共性の高い資格として注目を集めています。
受講資格
絵本専門士の資格を取得するためには、絵本専門士養成講座を受講せねばなりませんが、この講座は誰でも受けられるわけではありません。
受講するためには、下記4つのうちいずれかの条件を満たすことが必要です。
受講費用や場所は?
受講の詳細は以下のとおりとなっています。(令和7年度現在)
| 受講時期 | 6月~1月ごろ(10日程度) |
| 費用 | 80,000円(税込) |
| 場所 | 国立オリンピック記念青少年総合センター |
| 定員 | 70名 |
費用や場所等は変更される場合もありますので、応募を考えている方はこまめにサイトを確認するのが良いでしょう。
絵本専門士の倍率は高い?
絵本専門士の倍率はおよそ5〜10倍とも言われており、年によってはさらに高倍率になることもあります。
特に定員が70名と定められているため、狭き門となっています。
選考は一次と二次の二段階。
どちらも「なぜ絵本専門士になりたいのか」「これまでどんな活動をしてきたか」をしっかり伝えることが大切です。
とくにエントリーシートでは、応募者全体のなかから目に留まるような内容が求められるため、志望動機の具体性や熱意がカギになります。
絵本専門士の資格を活かせる仕事は?
絵本専門士の資格は、絵本に関わるさまざまな現場で活かすことができます。
ここでは代表的な3つの分野について、より詳しくご紹介します。
保育士

保育士にとって絵本は、単なる読み聞かせの道具ではなく、子どもの心の成長や言葉の発達、想像力を育む重要な教材です。
絵本専門士になることで、年齢や発達段階に応じた絵本の選び方、子どもとのやりとりの工夫、保護者への絵本紹介など、より専門的なアプローチが可能になります。
また、日々の保育の中で「この絵本をどう読み聞かせるか」「子どもの反応から何を感じ取るか」といった実践的な力も身につきます。
園内での研修や勉強会の講師役を務めるなど、保育現場でのリーダー的存在を目指す人にもぴったりです。
出版

絵本専門士は、絵本の読者である子どもたちの反応や教育的価値を深く理解しているため、企画・編集・販売において貴重な存在とされています。
新しい絵本を企画する際に、「どんなテーマや構成が今の時代に求められるか」を的確に提案できる視点が身につきますよ。
また、書店や図書館などでのワークショップやイベントと連携し、読者に届くプロモーションを考える力も養われるため、マーケティングや広報の場でも活躍が可能です。
子どもの本に関わる出版に携わりたい方にとっては、実務+専門資格の両面からアプローチできる大きな武器となるでしょう。
図書館や書店

図書館や書店では、子ども向けの読み聞かせイベントや、季節に合わせたテーマ展示など、絵本に関する企画が多くあります。
絵本専門士の資格があることで、選書の信頼性が高まり、地域や保護者からの相談にも自信を持って応えられるようになります。
図書館では「おはなし会」の内容や進行方法を工夫したり、子育て世代向けの読み聞かせ講座を開いたりと、地域に密着した活動も可能です。
一方、書店では売り場づくりに専門知識を活かし、読者と絵本の出会いを生み出す提案型の販売ができます。「ただ並べるだけ」ではなく、「この子にはどの絵本が合う?」と考える視点を持てることが、他のスタッフとの差別化につながります。
まとめ
絵本専門士は、絵本が好きな人にとっての“学びのステップアップ資格”です。
専門的な知識と実践力を身につけることで、子どもたちの成長や学びを支える存在になれます。
保育・教育・出版・図書館・地域活動など、活かし方はさまざま。
絵本への想いを形にしたい方に、ぜひおすすめしたい資格です。
